にじりゅうの防災・減災ブログ

災害の備えは「普段から」

【必ず理解しておこう】北海道・三陸沖後発地震注意情報って何?

ブログの閲覧ありがとうございます。
「にじりゅう / Nijiryu」です。

今年最後となる今回のブログは「北海道・三陸沖後発地震注意情報」について取り上げます。

皆さんは、この「北海道・三陸沖後発地震注意情報」をご存知ですか?

災害に対する「知識面での備え」として、平常時に正しく理解していないと、発災時にデマに騙されやすくなります


知らない方は、必ずこのブログを最後まで読んで、これらの内容を理解しておいてください。


▼目次

そもそも「北海道・三陸沖後発地震注意情報」って何ぞや?

上の画像で示している「想定震源域」またはその周辺でMw7.0以上の地震が発生し、大規模地震の発生確率が相対的に高まっている際に発表されます。

※上の画像の地図は大雑把なものです

発表されたらどうする?

この情報が発表された場合、対象となる地域(*1)では、1週間程度、社会経済活動を維持しつつ、日頃からの備えを見直し、すぐに大津波からの避難ができる体制にしなければなりません。


ちなみに皆さんは、今年8月に発表された南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を覚えていますか?

▼忘れてしまった方はこちら!

今解説している「北海道・三陸沖後発地震注意情報」も、対象地域においてこれと似た防災行動を取るべき、と考えてください。

分かりやすく表にまとめてみます。

発表される情報 事前避難 避難体制の強化 日頃の備え
南海トラフ(巨大地震警戒) 1週間 2週間(*2 ずっと
南海トラフ(巨大地震注意) 1週間 ずっと
南海トラフ(調査終了) ずっと
北海道・三陸 1週間 ずっと

留意すべき点

大前提として「北海道・三陸沖後発地震注意情報」は「南海トラフ地震臨時情報」と同様、不確実性の高い情報です。

対象地域では
「1週間程度、社会経済活動を維持しつつ、日頃からの備えを見直し、すぐに大津波からの避難ができる体制」を整えるようにせねばなりません。

しかしながら、日本海溝や千島海溝での巨大地震が、情報発表後1週間以内に「必ず」発生するとは言い切れないのです。

むしろ、1週間以内に発生しない確率のほうが高いです。

さらに、情報発表なしに、突然巨大地震が発生する可能性も大いにあります

不確実性が高いのであれば、別に普段通りの生活で良くね?

このような疑問を持たれた方もいらっしゃると思うので、まずは「普段通りの生活」という言葉の定義を確認しましょう。

ここは日本――災害大国なので、普段から何かしら「災害への備え」をしていることは当然ですよね?

つまり「普段通りの生活」とは、何かしらの災害への備えをしている状態をいいます。


ただ、この情報が出された場合は、普段からの「災害への備え」の水準をさらに上げなければならないのです。

前述しましたが、具体的には、津波からすぐに避難できる体制を整えておく必要があります。

したがって「北海道・三陸沖後発地震注意情報」が発表された場合、対象地域では次のような行動を取りましょう。

  • 普段からの備えずっと続ける
  • 加えて、津波からすぐに避難できる体制を整える(1週間程度)

日本海溝・千島海溝で想定されている巨大地震

日本海溝・千島海溝沿いの地震について

前述した「北海道・三陸沖後発地震注意情報」にも関わってくることなので、日本海溝や千島海溝沿いで発生する巨大地震の想定について、お話しておきましょう。

日本海溝・千島海溝では、東北地方太平洋沖地震*3)や明治三陸地震など、巨大地震が何度も発生しています。

▼過去のブログ:東北地方太平洋沖地震について

▼過去のブログ:明治三陸地震について

南海トラフと同様、日本海溝や千島海溝でも次の巨大地震がいつ発生してもおかしくないので、普段からの備えと後発地震注意情報のハイブリッドが重要であるということですね。

想定

日本政府の地震調査研究推進本部地震本部)では、この地震最大クラスの想定をしています。

日本海溝地震(M9.1)

M9.1は、南海トラフ地震の最悪クラスの想定と同じ数値であることに気づいた方も少なくないでしょう。
東北地方太平洋沖地震と同程度かそれ以上の規模です。

地震の揺れについては、

また、津波の高さ(満潮時)については

このように想定されています。

千島海溝地震(M9.3)

M9.3は、計算してみると、東北地方太平洋沖地震(M9.0)の約2.8倍の規模になります(*4)。

地震の揺れについては、

また、津波の高さ(満潮時)については

このように想定されています。

「想定」についての考え方

前述したのは、あくまで「最悪クラス」の「想定」です。
つまり、次に起こる巨大地震が必ずこの通りになるとは限らないわけです。
また、気象庁によれば、千年に一度あるいはそれよりもっと発生頻度の低い最大クラスのもの、ということです。

しかしながら、仮に想定どおりだったとしても、季節・発生時刻・風速など諸々の条件によって、被害の様相は異なります。
加えて、想定外の被害事象が出ることさえあります。

そのため、▼想定を過信しないこと▼避難を諦めないこと▼備えない自分を正当化させないことの3点は心がけてください。

これは余談ですが、YouTube上に投稿されているような地震のシミュレーションも、同様の考え方のもと視聴するように心がけるとよいでしょう。

巨大地震への「備え」何をやる?

日本海溝や千島海溝での巨大地震については、東日本大震災を経験している地域で発生することになります。
そのため、まずは「東日本大震災から得た教訓」を思い出してみてください。

もし「東日本大震災を経験していなくて、まったく備えをしていない」という人がいたら、下の画像を参考にしてみるとよいでしょう。

「防災」や「減災」というと難しそうに感じますが、目的意識のもと自分に出来そうなところから行動を起こすだけなのです。

たとえば

  1. 災害時における輻輳――電話などが繋がりにくくなる状況のこと――を知る
  2. 災害時に家族との安否確認ができるか、不安に思う
  3. 災害用伝言ダイヤルや公衆電話の使い方を学び、体験ができる日に体験してみる

といった要領で進めればよいのです。

お金がかかるので少しハードルは上がるかもしれませんが、食料の備蓄や家具の固定なども同様に考えればできるはずです。

ただ、巨大地震で一番恐ろしいのは「津波」でしょう。

  • ハザードマップの確認
  • 避難に車を使うべきか判断
  • 避難場所まで実際に移動する訓練をする

このあたりは普段の備えとして、必ず実行するようにしてください。

まとめ

いかがでしたか?

この3点について、理解することはできましたか?

ブログを読むだけでなく、1人でも多くの人が「備え」という行動に移していただけることを期待しています。

そして、家族や友人などで防災について知らない人がいたら、ぜひ教えてあげてください。

最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました。

お知らせ

中の人は大学受験があるので、2026年3月あたりまでは勉学で忙しくなってしまいます。
そのため、はてなブログについても、しばらくの間は投稿が難しくなります。ご了承ください。

*1:「北海道・三陸沖後発地震注意情報」発表時に、防災行動を取るべき地域は次の通り:

*2:南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)が発表された場合、1週間の事前避難期間を含めて、大津波からすぐに避難する体制にすべき期間は2週間。

*3:東北地方太平洋沖地震とは、東日本大震災を引き起こした地震のこと。震災の名前は「東日本大震災」でも、地震の名前は「東北地方太平洋沖地震」なので、日本人なら覚えておくとよいだろう。

*4:地震のエネルギーを E [J]、マグニチュード М とするとlog10E=4.8+1.5Mとなるので、この式から求められる。

【小さい揺れでも大津波】明治三陸地震から学ぶ「津波地震」

にじりゅう / Nijiryu です。
ブログを開いていただき、ありがとうございます。

今日は11月5日、津波防災の日です。

皆さんは「津波」と聞くと、何が思い浮かびますか?

おそらく多くの方は「東日本大震災」や記憶に新しい「能登半島地震」を思い浮かべたのではないでしょうか?

東日本大震災を引き起こした「東北地方太平洋沖地震」はMw9.0という超巨大地震で、宮城県栗原市で最大震度7を観測しました。

ここで考えてほしいのですが、津波は「東日本大震災能登半島地震のような大きい地震でないと起こらない」のでしょうか?

答えはNo!
過去に発生した「明治三陸地震」は、最大震度4(沿岸部では震度2程度)に相当する、正直なところ大したことのない揺れでしたが、遡上高[*1]38mという大津波が押し寄せました。

この遡上高は、東日本大震災に匹敵するレベルです。


今回のブログは、この「明治三陸地震」と「津波地震」について学び、私達に必要な備えを考えます。

これをただ読んで怖いと思うだけでは意味がありません。
実際にあなたも、出来ることから「備え」を始めていきましょう。

明治三陸地震

概要

発生日時 1896年6月15日19時32分
規模 M8.2〜8.5
最大震度 強――この地震については現在の震度4に相当[*2]
最大津波 遡上高38.2m (岩手県大船渡市綾里)

明治三陸地震は1896年6月15日に発生した海溝型の巨大地震です。
前述したように、最大で現在の震度4に相当する揺れだったものの、最大で遡上高38.2mの津波を観測しました。

各地の震度と大津波



一部、震度4相当が観測された地域もありますが、ほとんどは震度2〜3相当で穏やかな揺れでした[*3]。

この地震が発生してからおよそ30分後に、津波が襲いました。
たとえば次のような記録が、公式として残っています。

地震の揺れは小さかったため、地震動による被害は少なかったものの、津波による被害がはるかに大きかったのです[*4]。
死者は2万人を超えています。

津波地震

明治三陸地震のように、揺れは小さいものの大きな津波が襲うような地震のことを「津波地震」といいます。

津波からの避難

地震は予測が非常に困難なので、こういったケースの地震津波地震)が起こる可能性も否定できません。

そのため、津波が想定される海や川の近くで
▼強い揺れを感じた
強くなくても長い揺れを感じた(←ここが今回学んだことですね)
津波警報大津波警報[*5]を見聞きした

この3つのいずれかに当てはまったら、すぐに津波から避難してください!

また、津波から避難する際や、普段から津波に備える際には「津波避難の三原則」もおさえておきましょう。

▼想定にとらわれるな
災害は想定を超えることがあるので、想定を過信しないこと。

▼最善をつくせ
「ここまで逃げたから大丈夫」とは考えずに、出来るだけ高いところを目指して避難すること。

▼率先避難者たれ
周りの人は防災意識が低いために、正常性バイアスで逃げていないことが多くあります。
しかし、あなたが「津波が来るぞ!逃げろ!」などと声を出しながら避難をすることで、周りの人も避難を始め、結果として命を救うことができるかもしれません。

まとめ

今回の内容をまとめて終わりにします。

明治三陸地震は広範囲で震度2程度だったものの、沿岸部には遡上高38mの大津波が襲いました。
このように、揺れは小さいのに大津波が襲う地震を「津波地震」というのでしたね。

したがって、▼強い揺れを感じたときや、▼津波警報大津波警報を見聞きしたときだけでなく、▼長い揺れのときにも「津波避難のスイッチ」を入れる必要があります。

津波から逃げるときや津波に備えるときには「津波避難の三原則」をおさえておくべきですね。

===

今回のブログはいかがでしたか?
津波への心構えについて考え、災害への備えを進めるきっかけとなれば幸いです。



岩手県釜石市唐丹町地区 津波記憶石より)

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*1:遡上高とは、斜面を駆け上がった津波の高さのことをいう。

*2:当時の震度階級は「烈・強・弱・微」の4段階で、強に当たるのが、青森県上北郡、秋田県仙北郡強首村・仙千屋村、宮城県亘理郡であった。

*3:震度分布図の出典は「地震調査研究推進本部」。

*4:当時は「地震が起きたら津波から逃げる」という意識すらなかったことも、多くの人が死亡した要因の一つだと考えられています。

*5:下の図で、津波警報について詳しく解説しています。

【避難率3%……】令和元年台風19号(東日本台風)から5年

ブログの閲覧ありがとうございます。
にじりゅう / Nijiryu です。

2024年10月12日、東日本で記録的な大雨や暴風をもたらした「令和元年台風19号(東日本台風)」から5年が経過しました

みなさんはこの記録的な災害、きちんと覚えていますか?
そしてこの災害から得た教訓を、さらなる災害への備えに移していますか?


「自分は西日本だから関係ない」
「そもそもこの災害を知らない」
「備えは行政がやるものでしょ?」

などと考えていると、かなり危険です。


日本列島どこであっても、災害が起こる可能性があります。
さらに、行政だけでは災害へ備えきれません。

したがって、私たち一人一人が「自分の命を守る」ための「災害への備え」を「普段から」進めていかねばなりません


だからこそ、まずはこのブログを読み「令和元年台風19号」について知ることから、少しずつ災害への備えを始めましょう。


「令和元年台風19号」とは?

令和元年台風19号は、令和元年東日本台風とも呼ばれます。

台風19号は、10月12日に大型の強い勢力[*1]で日本に上陸し、東日本の広い範囲に記録的な大雨や暴風をもたらした災害です。


被害

12日19時ごろに伊豆半島に上陸すると、関東では各地で大雨になり「内水氾濫」が都市部などで発生しました。

このような記録的な大雨で、気象庁は大雨特別警報を発表していました。

さらに、翌13日14時ごろ、長野県を流れる千曲川の堤防が決壊。
そして福島県を流れる阿武隈川も氾濫しました。

▼前述した千曲川のほか多摩川などでも、全国74河川の142箇所で堤防決壊。
▼土砂災害が962箇所で発生。
▼建物被害は9万棟以上。

全国初の「広域避難」

広域避難」という言葉、あまり聞かないと思うので、ここでざっくり説明します。

広域避難は通常の避難とは異なり、晴れていて安全なときに行うもので、町のほぼ全域が浸水想定区域のために、町に住む膨大な数の人が一斉に避難することです。

江戸川区ハザードマップでお馴染みの「ここにいてはダメです」という表現。まさにこれです。


江戸川区ハザードマップp.07より引用)


台風19号では、茨城県境町で全国初となる「広域避難」が行われました

町の広域避難計画など準備が進められていたため避難を行うことができましたが、自家用車の渋滞といったトラブルもありました[*2]。

避難率3%――防災意識の低さ

前述したように、課題はありつつも広域避難ができたケースはありました。

ところが、台風19号で避難の対象になっている人のうち実際に避難した人は、たったの3%です

災害大国である日本に住む以上は、備えなければならないはずであるのに、実際に備えた(ここでは避難した)人は3%。

防災意識の低さが伺える結果です。



なぜ「避難してください」と言われても避難しないのか。

まずは、そもそも防災の情報(避難指示など)を知らないパターンもあると思います[*3]。
普段から防災についての知識を得ていない――防災意識が低いということですね。

次にいえるのは、正常性バイアスによる楽観的思考です。

正常性バイアス」知っていますか?

正常性バイアスとは、災害時などの異常事態のとき、自分にとって不都合な情報を過小評価・無視してしまう心理のことです。

上の画像で示した、大邱地下鉄放火事件や東日本大震災(大川小学校の悲劇)が過去の事例としてよく挙げられます。

東日本大震災について

ほかに、2014年の御嶽山噴火でも、死亡者の多くが噴火の様子を写真撮影していたことが分かっています。

御嶽山噴火について

こうした事例では
「自分には関係ない」
「どうせ大したことではない」
などと不都合な情報を過小評価・無視していることがわかりますね。

このブログで解説している「令和元年台風19号」でも、正常性バイアスによる楽観的思考――「自分は災害に巻き込まれない」などという思考が働いた可能性があります。

正常性バイアスについて

水害への備えを考える

最後に、皆さんと一緒に水害の備えについて考えてみましょう。

詳しくは、過去のブログでも解説しています。

ハザードマップを見よう

まずは、あなたの地域で浸水や土砂災害のリスクがあるかを調べてみましょう。

Googleなどで「○○市 水害 ハザードマップ」などと検索するか、重ねるハザードマップから見る方法が分かりやすいでしょう。
スマホを使えない方でも、役所に行けば紙のものを手に入れることができます)

ハザードマップを見る際は、次のことに注意してください。

  • 災害は想定を超えるかもしれない ➡ 想定区域の外でも油断しない!
  • 避難場所はすべての災害に対応しているとは限らない ➡ 避難場所がどの災害に対応しているか確認しよう!

また、災害と取るべき行動についても、多くのハザードマップでは掲載されているはずです。

②「マイ・タイムライン」を作成しよう

大雨警戒レベルと取るべき行動などを確認し、このようなワークシートに書き込んで、定期的(たとえば1ヶ月毎)に見返すと良いでしょう。

▼ワークシート(PDF版)のダウンロードはこちらから!



③非常用持出品や備蓄品を準備する

もちろん費用はかかりますが、非常用持出品や備蓄品の準備は、水害以外の災害への備えにも繋がってきます。

非常用持出品や備蓄品は、各家庭によって必要なものが異なるので、インターネット上に載っていることがすべてではありません。

ちなみに、食料の備蓄については「ローリングストック」という手法を用いると良いでしょう。
「①食料を食べる→②買い足す→③備える」というサイクルの繰り返しです。


まとめ

いかがでしたか?
令和元年台風19号と、水害への備えについて理解できましたか?

このブログを見て終わりではなく、ぜひ行動に移してくださいね。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
もしよろしければ、他のブログもご覧ください。

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*1:台風の大きさと強さの表現については、気象庁による基準があります。つまり大型の強い勢力とは「強風域の半径500km以上かつ最大風速33m/s以上」ということです。

*2:渋滞のリスクは、水害に限った話ではありません。東日本大震災では津波からの避難で自家用車を使った人が多かったために、渋滞が発生したケースもあります。車を使用すべきかは慎重に考えるようにしましょう。

*3:避難指示と避難勧告の違いが分かりづらいと指摘されたこともありました。現在、避難勧告は廃止されています。

【御嶽山噴火から10年】火山噴火と備えについて考える

にじりゅう / Nijiryu です。
ブログを開いていただき、ありがとうございます。

2024年9月27日、戦後最悪の火山災害となる「御嶽山噴火」から10年が経過しました。

そこで今回のブログでは、前述した「御嶽山噴火」を学び、噴火とその備えについて一緒に考えてみましょう。

このブログを読み、ただ怖いと思うだけでは意味がありません
「自分にはどんな備えが必要なのか」を考え、出来ることから行動に移すようにしていただければと思います。


御嶽山噴火」とは?

概要

2014年9月27日11時52分ごろ、御嶽山(長野・岐阜県境)で発生した水蒸気噴火のことで、噴石の直撃などで死者・行方不明者は合わせて60人を超えています

9月10日・11日に、それぞれ52回・85回の火山性地震が観測されており、気象庁は12日に「火山灰等の噴出の可能性」を発表しました。

ところが、マグマの上昇は観測されなかったことに加え、その後地震の回数も減ったこともあり、警戒レベル1「平常」のままで、警戒レベル2「火口周辺規制」に切り替わりませんでした。

自治体も登山者への警戒の呼びかけなどを行っていなかったこともあり、一般の登山者は活火山に対する警戒意識すらありませんでした

教訓

この噴火から学ぶべきことを例示します。
また、これらのことは「火山噴火への備え」で後述しています。

自治体など 登山者や危険な地域の住民へ、的確に情報を提供すること。
登山者 登山前に登山届(登山計画書)を提出し、ハザードマップを確認すること。警報発令時や噴火発生時には、すぐに避難すること。
危険な地域では ハザードマップを確認し、火山活動の歴史を学ぶこと。非常用持出品を点検すること。

また、気象庁はこの噴火をきっかけに、噴火警戒レベル1の名称を「平常」から「活火山であることに留意」へ変更しました。
(とはいえ、そもそも活火山では平常時でも噴火の恐れがあるということを、登山者も認識すべきだとも考えています)


火山噴火とその備え

火山災害、ちゃんと理解できてる?

火山災害というと、溶岩流だけをイメージする人をたまに見かけますが、実際には下の画像のように多くの火山災害があります。

それぞれの火山災害がどのようなものかについては、画像の中で簡単に説明しています。

「噴火警戒レベル」とは?

先ほど御嶽山噴火について説明したときに「(噴火)警戒レベル」という言葉が出てきましたよね。
この噴火警戒レベルについて詳しく見ていきましょう。

噴火警戒レベルとは、火山の活動状況に応じて必要な防災対応や警戒範囲を示すものとして気象庁が発表する指標のことです。
全国111の活火山のうち49の火山で運用されています(噴火警戒レベルが運用されていない活火山でも、噴火特別警報・噴火警報・噴火予報などは発表されます)。

この噴火警戒レベルでは、次のようなことに注意する必要があります。

  • 活火山なので、たとえレベル1であっても噴火の可能性を否定できない
  • 必ずしも段階を追って(例:レベル1→2→3……)順番通りに発表されるとは限らない
  • 各レベルの取るべき行動については、地域によって異なる
  • 降雨時の土石流等、噴火警報の対象外の現象についても注意が必要であり、その場合には大雨情報等他の情報にも留意すべきである

居住者だけでなく登山者・入山者も、ハザードマップを確認し、取るべき行動を覚えておかなければなりませんね。

火山噴火の備え

いつ、どれくらいの規模の噴火が起こるのかを正確に予測するのは、非常に困難です。
そこで、日頃から次のような備えをしておきましょう。

  1. ハザードマップを開き、あらかじめ次のようなことを確認する。
    1. 噴火警戒レベルに対応する危険な場所
    2. 避難場所と避難経路
  2. 非常用持出品の中身を確認する。
  3. 登山の際は、登山計画書(登山届)を提出し、登山用ヘルメットを着用する。
  4. 火山活動の歴史を学び、気象庁自治体から発表される情報に注意する。

ちなみに、ハザードマップ「○○山 ハザードマップ」などと検索エンジンで検索することで、簡単に自治体の発行するハザードマップを閲覧することができます。

そして、噴火警報・予報や噴火警戒レベルこちらのサイトから確認することができます(もちろん、検索エンジンを使っても大丈夫です)。

まとめ

今回は、御嶽山噴火について学び、火山噴火とその備えについても考えてみました。

火山からは温泉や絶景のほか、地熱発電や生命の誕生など、私たちは多くの恵みを享受している一方で、自然災害――噴火という危ない面もありますよね。

日本には活火山が111あり、いつどれくらいの規模の噴火が起こるかは、正確に予測できません。

そのため、火山の近くに住む人や、活火山に登る人は特に、前述したような「備え」を進めていきましょう!

今回はいつもより非常に短いですが、これで終わりにします。
ご覧いただき、ありがとうございました。


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【地震の予測・予言もNG】不正確な情報を発信・拡散するのは犯罪!

【目次】

はじめに

皆さんは、1ヶ月ほど前「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が発表されたことや、元日に起きた「能登半島地震」を覚えていますか?

臨時情報のときも、能登半島地震のときも、SNSを含めたメディアにおいて「不正確な情報」で溢れていました。

たとえば、次のような情報です。

このほかにも、臨時情報と能登半島地震以外のものを含めると、さらにあります。

こういった「不正確な情報」を発信する行為や、リポスト・引用などで拡散する行為によって実害が出た場合、偽計業務妨害罪などの犯罪になることがあります。

もちろん、インターネットに限った話ではありませんので、“自分はSNSやってないから関係ない”などとは考えないでください。

しかしながら、私達のようなインターネットを使う人は特に、自分の投稿が世論にもたらす影響を常に考える必要があります。

そこで、今回のブログでは「不正確な情報を発信・拡散しないため、普段から知っておくべきこと」についてまとめてみます。

災害に関連するデマ情報

地震予知・予測・予言系

例)○月△日、××地方で大地震が起きます

地震予知は困難

まず、地震の ①発生日時、②場所、③規模 を正確に予測しないと、地震予知にはなりません。

日本は地震大国で、基本的に毎日どこかしら小さな地震は起きているので、ここまで予測しなければ「情報としての価値」はありませんよね。

このような確度の高い予測は、現代の科学的知見からは困難とされているので、デマ情報(=不正確な情報)というわけです。

地震予知とまでいかなくとも、予言くらいなら問題ないのでは?」と思われる人もいるかもしれませんが、予言が大衆の目に留まることそのものに、重大な問題があると考えます

予言であっても、絶対に発信すべきではない

そもそも、前述のとおり「日本は地震大国」です。

一般世論では南海トラフ地震や首都直下地震だけが騒がれがちですが、「大地震が絶対に起きない」と断言できる地域は、1箇所たりともありません。

私の地域でも、これをご覧になっているあなたの地域でも、大地震が起こる可能性は否定できません。

そして、地震がいつ来るのかも予測できないのですから、予言などに翻弄されて「一時的に」災害を意識するのでは駄目なのです。

まずは自分に可能なことからで大丈夫なので「普段から」災害への備えを進めてください。
少なくとも、生きている限りはずっとです。

X(旧Twitter)だけでなく、YouTube、そしてはてなブログ内でも「地震予測」などデマ情報が日常的に投稿されています。

そしてこういった情報が、世論に悪影響をもたらしています

こういった科学的根拠のない情報を絶対に発信・拡散せずに、出来れば「報告」までしてくださいね。

陰謀論(人工地震)系

例)熊本地震は人工地震
  人工地震である東日本大震災は〜(以下略)

もちろん、人工地震そのものが存在しないわけではありません。
実際に、アメリカや旧ソ連北朝鮮の核実験によって、それぞれ人為的に揺れが発生した例はあります。

しかし、熊本地震東日本大震災、そして能登半島地震のような大地震は、人工地震ではありません。


根拠①:エネルギーが足りない

過去に北朝鮮が地下で核実験を行った際、マグニチュードに換算するとM5前後の揺れです。

しかし、過去に発生した大地震マグニチュードと比べてみると、圧倒的に規模が小さいことが分かると思います。

発生年 災害の名称 規模
1995年 阪神・淡路大震災*1 Mw6.9(Mj7.3)
2004年 新潟県中越地震 Mw6.6(Mj6.8)
2011年 東日本大震災*2 Mw9.0(Mj8.4)
2016年 熊本地震(1度目) Mw6.2(Mj6.5)
〃 (2度目) Mw7.0(Mj7.3)
2018年 北海道胆振東部地震 Mw6.6(Mj6.7)
2024年 能登半島地震 Mw7.5(Mj7.6)

マグニチュードが1上がると地震の規模は32倍程度になるということ、義務教育で習いましたよね?

ここまで大きな規模の地震を人為的に起こすのは困難です。

根拠②:地震の波形が通常のもの

ここでは気象庁の報道発表資料が情報源となっています。

左側が通常の地震(自然地震)の波形、右側が北朝鮮による核実験の際の波形です。

自然地震の波形ではP波・S波を認識できますが、核実験の際の波形では例えばS波が不明瞭であると説明されています。

SNSなどで、波形を根拠に自然地震を人工地震だと発言している人を見かけますが、このパターンでは大抵、時間軸を拡大することでP波・S波がはっきりと分かれます

これらのような根拠もあり、熊本地震東日本大震災能登半島地震などの大地震は「明らかに自然地震だ」といえます。

したがって、これらの大地震を人工地震だという情報は「デマ」です。
絶対に拡散しないでくださいね。


地震雲・動物系

例)△△地方で地震雲を観測した。大地震に備えよ!
  うちのペットの様子がいつもと違う。大地震でも起こるのかな?

地震と雲の関連は科学的根拠がない

そもそも、雲(大気の現象)と地震(大地の現象)は別現象であり、大気が地形の影響を受ける仕組みは科学的に説明できません。
珍しい形の雲と地震偶然性(見かけ上の結びつき)に過ぎず、科学的には扱えません。
したがって、デマです。

動植物はそもそも不明点が多い

動植物の感知能力が人間より優れているのは事実ですが、地震以外の理由で通常と違う反応をする可能性もありますよね。
これも科学的根拠がなく、偶然性と考えるべきです。
したがって、デマです。


いつもと違う現象を取ることが不安につながることもあるでしょうが、それがデマ情報を発信・拡散して良い理由にはなりません。

雲や動植物の動きに翻弄されず「普段から」備えてくださいね。

⑷救助要請系

例)家屋の下敷きになりました。助けてください #○○市

東日本大震災のときは、SNSでの救助要請によって助かった命もありますが、能登半島地震のときは、X上でこのようなデマが溢れかえっていましたよね。

真偽が分からなくても拡散するな!

SNSでの救助要請はデマの可能性が否定できませんし、拡散することで救助すべき人を見つける妨げにもなります。

虚偽かどうかが分からなくても、災害時の救助要請は絶対に拡散しないでください!

まとめ

この他にも「動物園からライオンが逃げ出した」などの偽情報が流布された事例もありました。
さらに、最近発達しているAIを悪用して、過去に水害でフェイク画像が投稿された事例もありました。

ここまで述べてきたような「不正確な情報」を発信および拡散する行為は、実害が出れば犯罪になることがあります!

▼公的機関から発表された情報かどうかを確認すること。

▼真偽の分からない情報や、地震予言など科学的根拠のない情報は安易に投稿(拡散含む)しないこと。

▼救助要請は絶対に拡散しないこと。

発災時はこういった心構えを持つようにしてください。

そして、地震への備えは「普段から」やらなければならないことを、もう一度自覚してください。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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本日2024年9月1日で関東大震災から101年――防災の日です。
このタイミングで、あなたは防災の基礎知識がついているかをチェックしてみましょう!

問題は全部で24問です。
1人何回でも挑戦できますので、間違えた問題があっても、全問正解できるまで何度も挑戦してみてください。

クイズに挑戦した感想など、もし良ければコメント欄へどうぞ。

【行動に移せ】災害の映像との付き合い方

にじりゅう / Nijiryuです。

普段の防災ブログでは、災害そのものや防災情報の解説がほとんどです。

しかし今回は、普段とは打って変わって「災害の映像との付き合い方」をテーマにお話していこうと思います。

このブログが、防災の重要性を自覚していただくための「きっかけ」となればと考えています。

ぜひ最後までご覧になり、自然災害への備えを進めていきましょう。

災害の映像を見てどう感じるか?

まず、あなたはYouTube上などで公開されている、過去の災害の映像を見たことがありますか?

たとえば東日本大震災の映像を見てみると、巨大地震に巨大津波、さらには原発事故……。
黒い波に飲まれる街の様子を見て、“怖い”と感じる方がほとんどでしょう。

しかし、一度ここでよく考えてみてください。
「自然災害は恐ろしいものだ」と認識するだけで本当に良いのでしょうか?


「自然災害は恐ろしい」という認識が誤ったベクトルへ

「自然災害は恐ろしい」という認識によって「備えをしなきゃ!」という危機感に繋がり、さらに「インターネット上に溢れる不確かな情報*1に騙されることなく、公的機関から正確な情報を受け取ろう」と冷静に対応しているのなら、問題ありません。

しかし、コメント欄などを見ていると、次の2つのタイプの「誤ったベクトルに陥った人」を目にします。

  1. 「怖い」と思うだけで何もしない人
  2. 「怖い」という気持ちから冷静さを失い、不確かな情報に騙されてしまう人

これら2つのうちどちらかに当てはまっている人は、あなたの防災意識の低さを自覚してください。

いや、2番に当てはまっていないと感じている人は、自分が2番に当てはまっている可能性を考えないということで、むしろ防災意識の低さを自覚すべきでしょう。

そこで、ここから先の内容は皆さん真剣に読んでください。

①「怖い」と思うだけで何もしない

自然災害が起こるたびに、人々に何かしらの「教訓」を残しています。

東日本大震災は、当時の想定を大きく超えるものでした。
だから、“想定にとらわれるな” という教訓が生まれました。

阪神・淡路大震災では、地震による家屋や家具の倒壊が死因の8割を占めていました。
だから、“家具の固定と耐震化を進めよう” という教訓が生まれました。

西日本豪雨では、正常性バイアス(脚注あり*2。詳しくはこちら)により避難が遅れてしまった人が多くいました。
だから、人々は “近隣住民への声かけ” を重要視し、気象庁は避難すべきタイミングを分かりやすく改善したりしました(詳しくはこちら)。

これら3つはあくまで一例ですのでご注意を。

そして、実はどの災害にも当てはまる教訓があるのです。

それは、“災害が来る前に、ちゃんと備えをしておけばよかった” ということです。

なぜどの災害でもこの教訓が残されるのでしょうか。
まあ、防災意識が低いからでしょう。

②「怖い」という気持ちから冷静さを失い、不確かな情報に騙されてしまう

個人的に、②は①よりも深刻な事態だと思っています。

気象庁や大学などの公的機関ではない、ただの一般人に過ぎないYouTubeチャンネルによって、次のような説明をする動画が投稿されることがあります。

  1. ○○(過去の災害)は人工地震である
  2. ○○(地域名)で地震雲を観測した
  3. 地震予知の結果、○○だった
  4. ○○(日時など)に大地震が起こる

これらはすべて、科学的根拠のない不正確な情報、すなわちデマです。
信頼できる公的機関である、気象庁のサイトの記述を基に説明します。

よくあるデマ① “○○(過去の災害)は人工地震である”

たしかに人工地震は2016年の北朝鮮による核実験で発生した事例はありますが、東日本大震災阪神・淡路大震災を引き起こした地震は、地震波より明らかに人工地震ではありません。

よくあるデマ② “○○(地域名)で地震雲を観測した”

雲は大気の現象、地震は大地の現象──すなわち両者は異なる現象です。
地震の影響を受ける大気の現象のメカニズムは、科学的な説明はできていません。
つまり、地震雲における科学的な扱いはできていません。

よくあるデマ③ “地震予知の結果、○○だった”
よくあるデマ④ “○○(日時など)に大地震が起こる”

現時点において、地震予知(=地震発生時刻、震源、規模の3要素を精度良く限定して予測すること)は科学的に不可能です。
つまり、○○(日時など)に大地震が起こるというのも「デマ」と考えましょう。


デマ情報の発信や拡散は犯罪です!

このような地震に関する偽情報不確かな情報発信したり拡散したりすると、実害が出れば犯罪になります!

【信用毀損罪・偽計業務妨害罪】
虚偽の風説を流布し、または偽計を用いて、人の信用を毀損し、またはその業務を妨害した者は3年以下の懲役または50万円以下の罰金に処する。
(刑法第233条より引用)

過去にも発災時、Twitter(現X)などにおけるデマ情報の発信・拡散行為が見られましたが、このような罪に該当することがあります。

ツイート(ポスト)だけでなく、リツイート(リポスト)や引用も同様です。
YouTubeであればコメント欄でも同様です。

見かけ次第、通報・ブロック機能で対応してください。

言うまでもありませんが、地震の予言などもデマですので、インターネット上に投稿しないでください。

そして、さまざまな情報を目にするあなたもデマに騙されないよう、災害についてしっかり勉強しましょう。


【結論】過去の災害の映像との付き合い方

ここまで、過去の災害の映像を「怖い」と思うことの脅威を挙げてきました。

それでは、私達は過去の災害の映像を見たら、どう受け止めればよいのでしょうか?

答えは、前述した「誤ったベクトル」に陥らないようにすること。

つまり、次の2つの逆になればよいのです。

× 誤ったベクトル

  1. 「怖い」と思うだけで何もしない
  2. 「怖い」という気持ちから冷静さを失い、不確かな情報に騙されてしまう

↕️逆

○ 正しいベクトル

  1. 「怖い」と思うだけでなく、実際に備えを進める(=行動に起こす)
  2. 「怖い」と思っても冷静になり、公的機関から発表される正確な情報を受け取る

どんな備えができるのか?

「行動に起こそう」と言われても、どんな「備え」をすればよいのか思い浮かばない。

そんな方も多いと思いますので、ここで例を挙げてみました。画像は使い回しです()

ただこれらは、先に述べたとおり一例にしか過ぎません。

たとえば地震への備えをするのなら「地震とは?」→「どんな被害が出る?」→「被害を抑えるために、どんな備えが必要?」と考えていけばイメージがつくはずです。

災害の映像は「どんな被害が出る?」を理解するための一助になるはずです
こういうときにこそ、活用していきましょう。

===

今日のブログはここまで。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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*1:便宜上、「“インターネット上に溢れる”不確かな情報」と表現していますが、テレビでも新聞でもラジオでも、不確かな情報は見られます。メディア・リテラシーを持って注意深く情報を得てください。

*2:災害時など普段とは異なる事態(=異常事態)でも、物事を正常の範囲だと誤認してしまうこと。詳しくは過去に投稿したブログを参照してください。

【水害への備え】大雨警戒レベルと取るべき行動

ブログをご覧いただきありがとうございます。
「にじりゅう / Nijiryu」です。

もう梅雨入りし、水害の時期となりました。
そこでこのブログでは「大雨警戒レベル」を使って、水害時に取るべき行動について解説します。

水害も他の災害と同様に、事前の備えがとても大切です。
このブログを読み終えたら、今の自分に出来ることから備えを進めていきましょう

そもそも大雨警戒レベルとは?

まずはここから説明しましょう。

大雨警戒レベルとは、豪雨災害の危険度を1〜5までの5段階で示し、それに応じた取るべき行動を明確にしたものです。
具体的には、次のようになります。

警戒レベル1 → 災害に関する心構えを高める
警戒レベル2 → 避難行動を確認する
警戒レベル3 → 避難に時間のかかる人は避難
警戒レベル4 → 危険な場所から全員避難
警戒レベル5 → 既に災害が発生/切迫

この大雨警戒レベルは、2019年に導入されました。
導入に至ったきっかけは「西日本豪雨*1」です。

警戒レベル導入の背景と心構え

西日本豪雨のとき、気象庁からは注意報・警報、自治体からは避難勧告・避難指示(緊急)などといった様々な情報が発信されていました。

しかし、これでは情報を受け取る多くの人にとっては、取るべき行動を正しく理解するのが難しいように思えますね。

そこで、これを改善するために、新たに「大雨警戒レベル」が導入されたのです。
警戒レベルによって、これまでより直感的に分かりやすくなりました

ところが、後の豪雨災害では多くの人が避難に遅れてしまっています

気象庁自治体は過去の災害を教訓に改善しているのにもかかわらず、避難に遅れる人がいる。
これは、完全に「防災意識の欠如」が原因だと私は考えます。

気象庁自治体といった「情報を発信する側」だけではなく、私たちのような「情報を受け取る側」の意識も改善しなければ、同じような悲劇を繰り返すだけです。

ですから、一人一人が普段から「災害への備え」について考えて、自分に可能なことから備えを進めていくことが大切です。

話が脱線してしまいましたね。
ただこれを踏まえて、大雨警戒レベルの解説に移っていきたいと思います。

警戒レベルと取るべき行動

ここからは、警戒レベルに応じた取るべき行動を1つずつ確認していきましょう。

警戒レベル1

警戒レベル1は、気象庁から「早期注意情報(警報級の可能性)」が発表されたタイミングです。
この情報が発表されると、今後大雨警報などの情報も発表されるかもしれません。

レベル1のタイミングでは、災害への心構えをいっそう高めていきましょう

警戒レベル2

警戒レベル2は、気象庁から「氾濫注意情報」や「大雨/洪水/高潮 注意報」が発表されたタイミングです。

こう考えると複雑なので、災害危険度分布「キキクル」で黄色で示されていたら警戒レベル2、と考えればOKです。

レベル2のタイミングでは、避難行動を確認しましょう。

  1. ハザードマップやニュースなどを見て、避難場所を決定する
  2. 誰と避難するか、避難経路はどうするか、を決定する
  3. 警戒レベル3「高齢者等避難」と警戒レベル4「避難指示」のどちらのタイミングで避難を開始するか決定する
  4. 持ち出す物を準備する

このあたりが出来ているとよいでしょう。

ここで念のため確認しておきますが、避難とは「難」を「避」けることです。
したがって、指定された避難場所に行くことだけが避難ではなく、安全な友人・知人宅に留まることも避難といえるでしょう。

ハザードマップを見て「自分はどのような避難をすればより安全なのか?」を考えておくことが大切です。
これは普段からやっていただきたい。

また、ハザードマップ上では「避難の方向」も併せてチェックしておきましょう。

警戒レベル3「高齢者等避難」

警戒レベル3は、自治体からは「高齢者等避難」が発表されるタイミングです*2
気象庁は「大雨警報(土砂災害)」「洪水警報」「氾濫警戒情報」「高潮注意報」を発表します。

警戒レベル3においても、災害危険度分布「キキクル」で赤色で示されている、と考えればOKです。

レベル3のタイミングでは、避難に時間のかかる人は避難を始めましょう!

「“高齢者”等避難」とありますが、高齢者に限らず、子ども・ペット・障害者などがいるなどで、避難に時間がかかればこのタイミングです。

また、避難に時間のかからない人であっても、警戒レベル4になれば避難を始める必要があります!
避難の準備を進めておきましょう。

警戒レベル4「避難指示」

警戒レベル4は、自治体からは「避難指示」が発表されるタイミングです。
気象庁は「土砂災害警戒情報」「氾濫危険情報」「高潮 特別警報/警報」を発表します。

警戒レベル4では、災害危険度分布「キキクル」で紫色で示されている、と考えればOKです。

レベル4のタイミングでは、危険な場所から全員避難してください!

いざ避難と言われると、状況によっては躊躇ってしまうこともあると思いますが、これは非常に危険です。

実はレベル4の上に「レベル5」があるのですが、レベル5だと既に災害が切迫または発生しており、安全な避難は手遅れになってしまいます。

だから、必ず全員レベル4で危険な場所からの避難を開始してください。

ということを分かっていても、避難を躊躇ってしまう人も多くいます。
要因の1つが「正常性バイアス」による楽観的思考です。
正常性バイアスは過去のブログで詳しく述べていますので、良ければご覧ください。

警戒レベル5「緊急安全確保」

警戒レベル5は、自治体からは「緊急安全確保」が発表されるタイミングです。
気象庁は「大雨特別警報」「氾濫発生情報」「高潮 特別警報/警報」を発表します。

警戒レベル5では、災害危険度分布「キキクル」で黒色で示されている、と考えればOKです。

レベル5のタイミングでは、すでに災害が切迫または発生しており、安全な避難が困難です!

もう「最善を尽くせ」としか言いようがありません*3
そのため、繰り返しになりますが、必ずレベル4までに避難してくださいね。

まとめ

  • 警戒レベル4までに、危険な場所から全員避難すること!
  • 警戒レベルは災害危険度分布「キキクル」で知ることができる!
  • 普段から豪雨災害への備えを考えておく!

警戒レベルが見直される!?

大雨警戒レベルの見直し案が公表されたことについて、最後に補足しておきます。

「まとめ」の画像で警戒レベルの表があります。
一番右の「発表されることのある情報」の欄、やや複雑に感じませんか?

これを見直そうということで、警戒レベルを新しくして、2026年梅雨期に運用開始することを目標としているそうです(ソース)。

具体的には、
警戒レベル2は 注意報
警戒レベル3は 警報
警戒レベル4は 危険警報(新設)
警戒レベル5は 特別警報
というように、それぞれの警戒レベルに注意報・警報が対応するようになる、ということです。

たとえば、洪水の特別警報であれば「レベル5 氾濫特別警報」などと表現します。

新たに「危険警報」が新設されることには、賛否両論あるようですね。

ただ、防災情報が変わろうが変わらなかろうが、一人一人が防災意識を持つことが重要であることに変わりありません。
情報を受け取る私たちが「理解しようとする態度」で、防災行動に移していきたいですね。

===

今回のブログはここまで。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

もしよろしければ、下のリンクから「読者」になっていただけると幸いです。
一緒に防災・減災について考え、備えに移していきましょう!

*1:厳密には「平成30年7月豪雨」といいます

*2:厳密には警戒レベル3「相当」ですが、取るべき行動を確認するほうがブログの主旨に合致するので、以降もこのように記述します。ご了承ください。

*3:レベル5だと立ち退き避難(避難場所や安全な友人・知人宅への移動)は難しいので、自宅の2階以上に移動する垂直避難くらいしか取れる行動がありません。

【適切に解釈しよう】南海トラフ地震臨時情報とは?

ブログをご覧いただきありがとうございます。
「にじりゅう / Nijiryu」です。

皆さんは「南海トラフ地震」と呼ばれる巨大地震が想定されていることはご存知かと思います。

これに加えて「南海トラフ地震臨時情報」まで知っていたら素晴らしい!


⬇⬇ここの説明は重要です!
南海トラフ地震の想定震源域には、西側の領域と東側の領域があります。
一方の領域だけがずれ動いた(地震が発生した)場合、もう一方の領域でも時間差でずれ動く(地震が発生する)可能性があるとされています。

安政東海地震安政南海地震、昭和東南海地震昭和南地震が過去の事例ですね。

したがって、南海トラフ地震臨時情報を適切に活用することが重要になります(詳しく知りたい方はこちら)。
⬆⬆⬆⬆


ただ、今回の記事では「南海トラフ地震臨時情報」を知らなくても理解できるように、次の3点を解説しています。

この記事を最後まで読み、災害への備えについて考え、行動するきっかけにしてください。


続きを読む

【3.11から13年】あの日を契機に改善された“緊急地震速報”と“津波警報”

東日本大震災からまもなく13年となります。
この機会に「災害への備え」について見直すきっかけにしていきましょう

この記事では、「東日本大震災を契機に改善された“緊急地震速報”と“津波警報」をテーマに解説していきます。

最後まで読んで、自分に出来る備えを考えた上で行動に移しましょう。


【はじめに】東日本大震災とは?

まずは東日本大震災について軽く解説します。
今回の主題は「東日本大震災を契機に改善された“緊急地震速報”と“津波警報”」ですから、詳しい解説は割愛しています。

東北地方太平洋沖地震

2011年3月11日14時46分、三陸沖を震源とするM9.0の超巨大地震が発生しました。
これにより宮城県栗原市最大震度7を観測しました。
これを「東北地方太平洋沖地震」と言います。

【基礎知識】マグニチュードと震度
  • マグニチュード地震そのものの規模(エネルギー)を表す数値
    • M9.0は国内観測史上最大規模世界でも4番目に大きな規模
  • 震度はその場所における揺れの強さを表す階級
    • 震度7はその階級の中で最大。
    • したがって、7を超える震度は存在しない

津波の被害

東北地方太平洋沖地震により、主に北海道から千葉にかけての沿岸で大津波が押し寄せました。

各地の津波の高さ(参考
  • 沿岸での高さ
  • 遡上高津波が斜面を駆け上がった高さ)は国内観測史上最大となる40.5mに達したところも。
【基礎知識】津波浸水深と死亡率(引用・参考
  • 内閣府の分析によると、津波に巻き込まれた場合
    • 浸水深30cm以上で死亡者が発生
    • 浸水深1mで死亡率100%、木造建物半壊
    • 浸水深2mで木造建物全壊

東京電力福島第一原子力発電所事故

原発事故も深刻でした。ここでは簡潔に解説します。

原発事故のメカニズム

福島第一原発では、地震津波の影響で冷却装置が停止してしまい、核燃料が溶け落ちる「メルトダウン」が発生しました。
1号機・3号機・4号機では水素爆発が起きました。

2号機では水素爆発は起きなかったものの、ベントという作業に失敗してしまいました。
これにより格納容器圧力が急落してしまい、大きな損傷が生じたと考えられます。
2号機の格納容器からは大量の放射性物質が漏れ出したとされています

帰還困難区域

福島県双葉町大熊町浪江町を中心に、今でも立ち入りが厳しく制限されている地域があります。
これを「帰還困難区域」と言います。

もちろん、震災当初に比べるとこのエリアはかなり減少しています。
しかしながら、県内の2.4%ほどが今でも帰還困難区域です(参考)。
※2025.03.11更新※ 現在は、県内の2.2%ほどが帰還困難区域などの避難指示区域に指定されています。
▼おととし私が現地に行って撮影したものです


まとめ


【メイン】東日本大震災から学ぶべき教訓

ここからは、戦後最悪の大災害となった東日本大震災から学ぶべき教訓です。
これがメインテーマです。

東日本大震災は恐ろしかった」で終わりにせず、そこから何か学んで、一人一人が備えを進めなければ意味がありません
ここからもしっかり読んで、学んでください

緊急地震速報の改善①】PLUM法

皆さんは「PLUM法」をご存知ですか?

PLUM法とは?
  • 巨大地震が発生した際でも、精度良く震度を予測できる手法。
  • 震源や規模の推定を行わず、揺れの強さから震度を予測。
    • 従来は揺れから震源と規模を推定してから、推定した震源と規模より揺れを予想する手法。

この説明だけだと分かりにくいので、図を用意しました。
従来の手法(IPF法)とありますが、これは厳密には従来の手法のまま改善させたものですので、ご注意ください。

P波検知後、IPF法では次のような流れになります。

  1. 震源を推定
  2. マグニチュードを算出
  3. 全域の震度を予測

一方、PLUM法では次のような流れになります。

  1. 揺れがどの程度の強さか検知(震源や規模は推定しない)
  2. 直接他の地点の震度を予測

つまり、震源に近い順にA地点とB地点がある場合、「A地点で強い揺れを感じたらB地点でも強い揺れを感じる可能性がある」といった具合に推測するというものです。

なぜPLUM法が生まれたの?

きっかけとなったのは東日本大震災です。
東北地方太平洋沖地震発生時、緊急地震速報は東北5県にしか発表されませんでした。
ところが、未発表の関東などでも最大で6強の強い揺れを観測しました。

緊急地震速報は震度4以上の地域に発表されるものなのに、これでは過小ですよね。

≪PLUM法による改善事例(引用元)≫

つまり、東北5県ではなく

  • 東北地方のすべての県
  • 関東地方のすべての都県
  • 北海道、山梨県静岡県、長野県、新潟県、石川県 など

に発表する必要があったのです。

これをきっかけに、現在の緊急地震速報ではIPF法も活用しつつPLUM法も利用しているのです。

緊急地震速報の改善②】長周期地震動に対応

まずは長周期地震動について解説しましょう。

長周期地震動とは?
  • 周期が2秒以上の大きくゆっくりとした揺れ。
  • ビルの高層階では、コピー機や棚が暴走することがある。

これに関しては、図や動画を見るほうが早いです。

東日本大震災でも起きた「長周期地震動

東日本大震災では、震源から遠く離れた東京や大阪でも長周期地震動が起きました。

つまり、震源からの距離やその地点の震度に関係なく、長周期地震動に備える必要があるのです。


緊急地震速報の発表条件が改善

これまで緊急地震速報

  • (発表条件)最大震度5弱以上の揺れが予想されるとき
  • (発表地域)震度4以上が予想される地域に発表

としていましたが、

東日本大震災を契機に

というものも新たに加わりました。

念のため長周期地震動階級について解説しましょう。
長周期地震動階級とは、長周期地震動のレベルを表したものです。
震度と似て非なるものです。

また、長周期地震動階級は4が最も大きいので、5以上は存在しません。ご注意ください。


津波警報の改善】過小評価を防ぐ

東日本大震災を契機に、津波警報も改善されました。

東日本大震災では大幅な過小評価

東日本大震災のとき、大津波警報津波警報を大幅に過小評価してしまいました。

具体的に、大津波警報が発令されたのは

この3県だけでした。
しかし、実際には予想を遥かに超える巨大な津波が押し寄せました

本来は北海道から千葉にかけて大津波が押し寄せたのにも関わらず、大津波警報が発表されたのは3県だけ。
これは大幅な過小評価ですね。

なぜこのような事態になってしまったのでしょうか。

一番の原因は「マグニチュードの飽和」

様々な原因はありますが、一番の原因は「マグニチュードの飽和」です。
マグニチュードの飽和とは何か、一緒に見ていきましょう。

マグニチュードには種類がある

実はマグニチュードには何種類か存在し、日本では

の2つが主に使われています。
違いを見ていきましょう。

気象庁マグニチュード(Mj) モーメントマグニチュード(Mw)
メリット 地震発生後3分ほどで発表できるため、速報性がある M8以上の巨大地震でも精度良く求められる
デメリット M8以上の巨大地震だと過小評価してしまう 発表までには地震発生後15分以上かかる

気象庁マグニチュードのデメリットを見ると、「M8以上の巨大地震だと過小評価してしまう」とありますね。
これがマグニチュードの飽和です。

マグニチュードの飽和とは?

どうして、マグニチュードの飽和により過小評価してしまうのでしょう。

マグニチュードは電球の光の強さに例えられることがあります。
ここではM7、M8、M9の電球があると考えて比較してみましょう。

【ⅰ:M7とM8を比較する】

M8はM7の光の強さの32倍です。
簡単に見分けがつきますよね。

【ⅱ:M8とM9を比較する】

M9はM8の光の強さの32倍です。
ところが、これは見分けがつきにくいですよね。

地震における「マグニチュードの飽和」もこれと同様のものと考えて問題ありません。

東日本大震災マグニチュードの飽和

東日本大震災マグニチュード9.0と説明しましたが、これは厳密にはモーメントマグニチュード(Mw)です。
つまり、速報値はMw9.0ではないということです。

東日本大震災マグニチュードの速報値は
Mj7.9
です。

マグニチュードは1上がると地震の規模は約32倍になると考えると、Mj7.9とMw9.0では全然違いますよね。

津波警報大津波警報はこのマグニチュードの値を基に発表するために、前述したような大幅な過小評価を招いてしまったのです。


改善された「津波警報

東日本大震災のような過小評価を防ぐために、津波警報は改善されました。

M8を超える巨大地震であると判断された場合には、速報値のマグニチュード(Mj)を当てにせず、その海域における最大級の津波を想定して津波警報大津波警報を発表するようになりました。

また、そのとき予想高さを◯mのように発表せず

と言葉で発表するようになりました。

つまり、「巨大な津波が来ます」などと報道されれば、東日本大震災クラスの津波が予想されると考えるべきです。

地震発生から15分以上経過してモーメントマグニチュード(Mw)が求められたら、それを基に津波警報大津波警報を更新します。
したがって、予想高さも数字での発表に切り替わります。

他にも、津波警報大津波警報の予想高さの発表区分にも変更が加えられて、以下の画像のようになりました。

このように、東日本大震災を契機に緊急地震速報津波警報は改善されました。

まとめ




私達が留意すべきこと

私達はどういった点に留意すれば良いのでしょうか。
それは至って単純。

「私は大丈夫」「自分の地域では大きな災害は起きない」などと考えずに、情報が出た段階で適切な行動を起こすこと。

これだけです。

緊急地震速報を見聞きしたら、
「落ちてこない」「倒れてこない」「移動してこない」場所で、身の安全を確保する。

津波警報大津波警報を見聞きしたら、
すぐに高いところへ逃げる。

など、当たり前のことが当たり前にできることが重要です。

緊急地震速報津波警報を見聞きしたときの行動、必ず確認しておいてください。

災害が起こる前に「危険だよ!行動を起こして!」と呼びかけてくれているのですから、私達はそれを利用しましょう。

緊急地震速報見聞きした段階で、揺れが来るのを待つことなく行動してください。

津波警報大津波警報見聞きした段階で、高いところへ逃げてください。

こういった緊急情報が発表されている時点で、行動するか判断する時間は1秒たりともないからです。

緊急地震速報を見聞きしたら


津波情報と取るべき行動


まとめ

確認クイズ

ブログを最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今回説明した内容が頭に入っているかを確認するために、確認クイズに取り組みましょう。
間違えたところがあれば、記事をもう一度読み直してみましょう。

【避難率4%】フンガ・トンガ噴火から学ぶ「正常性バイアス」

2024年1月15日にフンガ・トンガ噴火から2年が経過しました。

その次の日には、噴火の影響で岩手県奄美群島トカラ列島津波警報が発表されました。
しかしながら、岩手県における避難者は4%という低さでした。

今回の内容は「正常性バイアスなどによる楽観的思考」で以前取り上げたことがありますが、何度も見直してほしい重要なことです。

したがって、もう一度取り上げることにしました。

「自分の地域では災害は起きない」
「起きたとしても大したことないだろう」
「そもそも行動の仕方が分からない」

こういった考えだと災害時には命に関わります。危険です。
必ず最後まで読んだうえで、備えを見直してください。

災害への備えは出来る範囲のことからで構いません。
とにかく少しずつ進めていきましょう。

  • フンガ・トンガ噴火と津波
  • 正常性バイアスなどの脅威
    • 「避難者4%」という数字
    • 避難の妨げになった要因は?
      • 【要因①】地震を伴わない津波は現実味がない
      • 【要因②】外も暗くて寒いから避難をためらった
      • 【要因③】震災後は堤防ができたから大丈夫だろうと思った
    • 認知的不協和
  • まとめ


フンガ・トンガ噴火と津波

フンガ・トンガ噴火とは?

フンガ・トンガ噴火を引き起こした火山である「フンガ・トンガ=フンガ・ハアパイ火山」はどこにあるのでしょうか。

フンガ・トンガ=フンガ・ハアパイ火山は、日本から8,000km以上離れた、南太平洋トンガにある火山です。

この火山で1月15日13時ごろ(日本時間)、大規模な噴火が発生しました。

「大規模」という言葉をさらに詳しく表現すると、世界では数十年に1回、あるいは100年に1回の規模だそうです(ソース)。

潮位変動の発生(海外)

14時31分には、アメリカ領サモア0.6mの潮位変動が観測され、太平洋津波警報センターは「火山活動によって津波が発生した」としてサモア津波注意報を発表しました*1

また、ハワイでは「津波被害の心配なし」としていましたが、18時29分にハワイで0.1mの潮位変動が観測されました。
そこで、「津波被害の心配なし」という情報を打ち消し、津波注意報を発表しました。

ここまでの話をまとめると、次のようになります。

潮位変動の観測(国内)

奄美・トカラに津波警報、太平洋沿岸広範囲に津波注意報

気象庁は「21時頃から日本周辺でも潮位変動がある可能性はあるが、津波被害の心配はない」としていました。

ところが、この潮位変動(津波)は予想よりも2時間ほど早い20時頃から観測されました。
そして、23時55分には奄美市小湊で1.2mの海面変動が観測されました。

1mを超える津波津波警報の発表基準ですから*2気象庁奄美群島トカラ列島」に津波警報太平洋沿岸の広範囲に津波注意報を発表しました。

ここで、下の資料をご覧ください。

ここに書かれている観測点のうち、日本が最も火山から遠くなっていますが、トンガ以外の観測点よりも日本の観測点のほうが潮位変動が大きくなっています。

つまり、この潮位変動は通常の津波とは異なるメカニズムで起こったといえるでしょう*3

これについて、気象庁津波警報・注意報発表時の報道発表で次のように述べていました。

フンガ・トンガ噴火における「津波」は学術としては適さない表現であるものの、防災上の観点から津波として警報・注意報を発表したということです。

岩手県にも津波警報

2時26分には岩手県久慈港での潮位変化も1.1mを超えました
2時54分には岩手県沿岸の津波注意報津波警報に切り替わりました

つまり、津波警報・注意報が発表されている地域は画像のようになります。

次の話に移る前に、一旦ここまでの内容を整理しておきましょう。

*1:14時48分に発表されたサモア津波注意報は、15時36分には警報に切り替わりました。

*2:大津波警報津波警報津波注意報の発表基準は画像のとおりです。津波警報の発表基準が1m超であることが分かりますね。

*3:答えを言うと、噴火による気圧変化に伴うものです。詳しくはソースとなる気象庁の資料をご覧ください。分かりやすく書かれています。

続きを読む

【公衆電話の使い方も!】災害時の安否確認について徹底解説します

防災ブログをご覧いただきありがとうございます。にじりゅうです。

最近このブログを更新できてなくて申し訳ございませんでした。

前回の投稿からは大きく間が空いてしまいましたが、今回は「災害発生時の安否確認」について解説します。

災害時は、輻輳(ふくそう)という現象によって、通常の電話が繋がりにくくなることがあります。

そのため、

などを利用しなければならない場合があります。

そういったものを利用するにあたって、あらかじめ利用方法は正しく知っておかなければなりません。
これは被災の有無に関係ありません

まずはあなたがこの記事を熟読したら、あなたの大切な人(家族、恋人、友達など人によって異なります)と必ず話し合ってください


アイキャッチ画像】

【目次】

輻輳とは?

まずは、先ほど軽く言及した「輻輳」についてもう少し踏み込んだ解説をしましょうか。

輻輳」をインターネットで調べてみると、次のような内容がありました。

電話やコンピューターネットワークなどの通信回線において、許容量を超えた利用が集中し、通信障害が生じること。
講談社・IT用語がわかる辞典より)

この説明だとやや難しいですが、道路交通に例えると比較的分かりやすくなると思います。

この画像に示されているように、輻輳とは通信における渋滞のようなものだと思っていただければ大丈夫です。

輻輳はなぜ起こる?

そもそも、災害時に輻輳はなぜ起こるのでしょうか。

大きな災害が発生すると、自分自身に留まらず多くの人が被災地にいる大切な人が心配になり、各地から安否を確認したいものです。

つまり、自分だけでなく全国にいる他の多くの人も同じように安否確認している、ということです。

これに加えて、災害時は警察・消防といった緊急通報を繋がりやすくするために、それ以外の電話を制限することがあります。

この2つの要素により、通常の電話は繋がりにくくなるのです。

対策

輻輳が起こっている災害時、私達はどのようにして安否確認をすれば良いのでしょうか。

まず、通常の電話を除く方法で、普段から安否確認の手段を複数確立させておく必要があるのです。

これから災害時の安否確認の手段をいくつか説明します。

しかし、自分だけでなく、その大切な人まで知っていないと使えないことが多くあります。

したがって、普段から「災害時はどういう手段で安否確認するか」を話し合っておかなければなりません。

災害が来てからでは遅いので、“普段から”話し合ってください。

安否確認の手段

災害用伝言ダイヤル(171)

災害用伝言ダイヤルとは、災害時の輻輳により繋がりにくい状況になった場合に提供が開始される声の伝言板です。

伝言を①録音する機能と、②再生する機能があります。
この伝言板では、あらかじめ①録音した音声を相手がその音声を②再生する、というイメージです。

使い方

難しそうに見えますが、Step2以降は音声での説明があります。
つまり、基本的にStep1の「171にダイヤルする」ということさえ覚えてしまえば良いのです。

また、Step2では「録音するときは1、再生するときは2」と説明しましたが、応用編として暗証番号付きで録音・再生することもできます

暗証番号付きの録音は3、暗証番号付きの再生は4をクリックしましょう。

注意点
  • 先ほども説明した通り、災害用伝言ダイヤルは「一方の人があらかじめ録音しておいた音声を、他方の人が再生する」という仕組みです。
  • 災害用伝言ダイヤルの存在をお互いに知っていないと、171にダイヤルすることすらできません。
  • 安否確認に固定電話と携帯電話のどちらを利用するか、あらかじめ確認しておかないと、スムーズにやり取りできません。
  • あらかじめ大切な人の電話番号を暗記しておく必要があります。
    • ただし暗記が難しければ、メモを取っておきましょう。
  • 高齢者などスマートフォンを使いこなせない方は、171に通話したあとどのように1や2などをダイヤルするか、分からないことがあります。
  • 録音できる時間は30秒です。短く簡潔に伝えるように心がけましょう。
    • 例:◯◯太郎です。今は◯◯小学校へ◯◯と一緒に避難しています。家族は全員無事です。次は◯月◯日◯時ごろ伝言を残します。
    • ポイントは、①名前、②場所、③一緒にいる人、④無事かどうかやケガの状況など、⑤予告 の5つ。

つまり、事前に話し合っておく必要があるということです。
これは災害用伝言ダイヤルに限った話ではありませんよ。

体験利用

普段からの備えの1つとして、通常時でもお試しできるチャンスを利用して、体験利用をしてみましょう。

  • 毎月1日・15日 0:00~24:00
  • 正月三が日(1月1日0:00~1月3日24:00)
  • 防災週間(8月30日9:00~9月5日17:00)
  • 防災とボランティア週間(1月15日9:00~1月21日17:00)

災害用伝言板(web171)

災害用伝言板には、NTTが提供するweb171と携帯電話の各キャリア会社が提供するものがありますが、まずはweb171について説明します。

web171は、インターネットを利用して被災地の方の安否確認を行う伝言板です。

使い方

※web171へのアクセスはこちらからどうぞ。

インターネットを利用した掲示板とありますが、厳密には電話番号をキーとしています。

分かりやすく言うと、災害用伝言ダイヤルをインターネットにしたようなイメージです。

また、web171はアクセスさえしてしまえば文字で説明が表示されます。
よって、災害用伝言ダイヤルと同様、web171にアクセスすることだけ出来れば大丈夫です。

さらに、前述した災害用伝言ダイヤルはweb171と連動しています。逆も然りです。
したがって、災害用伝言ダイヤルで登録された音声はweb171で確認することができますし、web171に登録された文字は災害用伝言ダイヤルでも音声として確認することができます
非常に便利なので、覚えておいてください。

注意点は災害用伝言ダイヤルとほぼ同じです。
あらかじめ大切な人と話し合っておかないと、存在を知らずアクセスすらできません
日頃から話し合っておきましょう
そして、相手の電話番号を覚えておきましょう

体験利用
  • 毎月1日・15日 0:00~24:00
  • 正月三が日(1月1日0:00~1月3日24:00)
  • 防災週間(8月30日9:00~9月5日17:00)
  • 防災とボランティア週間(1月15日9:00~1月21日17:00)

災害用伝言ダイヤルと同じです。


⑶ 各携帯キャリア会社の災害用伝言板

web171だけでなく、ドコモやauなどの携帯電話キャリア会社も災害用伝言板を提供します。
あらかじめ確認しておきましょう。

SNSや公衆電話について

ここまで、安否確認の方法を3つ紹介しました。
災害用伝言ダイヤル(171)
災害用伝言板(web171)
⑶ 各携帯キャリア会社の災害用伝言板

ただ、事前の備えが不十分だとこういった手段が使えません。
事前の備えは自分だけでなく、大切な人にも必要です。

そういったときには、SNSや公衆電話を利用する方法もあります。

災害時はインターネットや一部の公衆電話が比較的繋がりやすくなります。
これらを利用して安否確認をする方法もありますが、輻輳の影響を受けることが多くあります。

そのため、事前の備えを怠らず出来るだけ⑴・⑵・⑶の方法を取るようにしてください
⑴・⑵・⑶の方法を使うと輻輳を防ぐことができ、より多くの命を救うきっかけに繋がります

SNS

基礎知識:00000JAPAN

災害時に無料開放されるWi-Fiもあります。
有名なのは「00000JAPAN」ですね。
実はこれには2つの注意点があります。

  • セキュリティ面は心配であること
    • 個人情報を含む情報のやり取りは控えましょう。
  • 輻輳が起こる可能性があること
    • ゲームなどには使用せず、譲り合って使用することを心がけましょう。

このフリーWi-Fiは被災者のためのものですから、肝に命じておきましょう。

⑸ 公衆電話

私のYouTubeチャンネルの視聴者さんから
能登半島地震のとき、公衆電話の使い方が分からず両親に迷惑をかけてしまった。
 若い世代の人は普段使う機会がなく、使い方がわからない人が多いと思われる。
 ブログで取り上げて解説してほしい」
という要望がありました。

実際に、携帯電話の普及により年々公衆電話を見かけなくなっていることで、公衆電話の使い方が分からない方も多くなっています

一方で、公衆電話は災害時に輻輳の影響を受けにくく携帯電話の充電が切れてしまった際にも使えるので非常に便利です。

私も東日本大震災の際には、公衆電話を利用して家族と連絡を取りました。

そこで、この機会に公衆電話の使い方と探し方を確認しておきましょう。

使い方

こちらのページを参考にし、一部引用しました。

公衆電話は、まず①受話器を上げ、②硬貨などを入れてから ③ダイヤルする という手順です。

緊急通報(110・118・119)の際には、受話器を上げたら緊急通報ボタンがあれば押します。

災害時には無料化が実施されることがあります。
そのような場合には、硬貨を入れずにダイヤルしましょう。

探し方

前述したとおり、公衆電話は携帯電話の普及ににより年々見かけなくなっています。

あらかじめ公衆電話の場所を下のリンクから調べておき、実際にその場へ行ってみるようにしてください。

注意点
  • 公衆電話の利用にはお金がかかる
    • 災害時には必ずしも無料になるとは限らない
    • 事前に小銭の用意をしておくこと
    • 事前に料金を確認しておくこと(こちらから)
  • 公衆電話が輻輳の影響を全く受けないとは言い切れない

今回のまとめ




最後に

今回は、災害時の安否確認の手段と方法について解説しました。

とにかく「事前の備え・話し合い」が大切だということです。

災害用伝言ダイヤル災害用伝言板などは、事前に話し合って体験利用をしておかないと、実際に災害が起きたら使えないことがあります。

「今回のまとめ」の画像は、何も見なくても説明できるくらいに覚えておいてください。
そして、実際に行動を起こしてくださいね。

===

ここまでご覧いただきありがとうございました。
次回は2月または3月に更新します。

防災力を向上させるため、ぜひこちらから「にじりゅうの防災・減災ブログ」の読者になり、実際に備えを進めていきましょう。

また、コメントも大歓迎です。
コメントは誰でも投稿することができるので、ぜひ感想などを教えてください。

【災害時命に関わる】正常性バイアスの恐ろしさ

こんにちは、にじりゅうです。

突然ですが、皆さんは「正常性バイアス」を知っていますか?
時には恒常性バイアスという言い方もします。

この「正常性バイアス」について正しく理解し、自分にも正常性バイアスがあることを自覚しないと命に関わります

この記事を最後まで読んで、正常性バイアスについて知って自覚し、出来ることから自然災害への備えを進めていきましょう。

▼目次

アイキャッチ画像


そもそも正常性バイアスって何?

正常性バイアス」とは心理学の用語で、自分にとって都合の悪い情報を無視したり過小評価したりして「自分は大丈夫だろう」と先入観が働き、異常事態でも正常な範囲だと誤認してしまうことです。

参考:Weblio国語辞典


この説明だと少し分かりにくいかもしれません。
ここからは具体例を挙げるので一緒に考えていきましょう。

例1:大雨の影響で警戒レベル4避難指示

イメージが湧きやすいように画像も作って付けてみました。背景画像はフリー素材なのでご安心ください。

例えばこんな感じで、大雨の影響で自分の住んでいる地域に避難指示が出されたと仮定します。警戒レベルだと4相当です。

避難指示が出されたら、危険な場所から離れなければいけません。
あなたの住む家は、ハザードマップの浸水想定区域内です。

しかし、去年も同じようなことがありましたが大した被害が出ませんでした

さて、このときあなたは本当に避難しますか?

……

恐らく多くの人が「家に留まって避難しない」と間違った行動を取ると思います。

間違っている自覚はあっても、次のような要因でなかなか避難行動に移すことが出来ないのでしょう。

避難行動に移れない要因
  • 「去年は大丈夫だったから今回も大丈夫だろう」と考えてしまう
  • ハザードマップを見ても自分の家が危険だと自覚できない
  • さらに上の警戒レベル5があるからまだ大丈夫(多分こういう人はどうせ5になっても逃げなそう、というかそもそも5だと手遅れ)


結論から言うと、これが正常性バイアスによる楽観的思考です。

都合の悪い情報を遮断して後悔

危険なのにも関わらず、自分にとって都合の悪い情報を遮断してしまい、避難行動を取ることが出来ませんでした。

このあと水害に巻き込まれてしまい「あの時逃げていれば…」となってしまった方も実際にいました。

もっと他の例も見てみましょう。

例2:緊急地震速報を見聞きした!

引き続きイメージ画像です。
このように緊急地震速報を見聞きした場合、あなたはどうしますか?

揺れが来ていなくても、見聞きした段階ですぐに行動しますか?

そもそもどういった行動を取るべきか理解していますか?

「どうしても揺れが来るまで行動できない*1
「行動の仕方が分からない*2
「多分大きな揺れは来ないよ*3

こういったことを思っている人、防災意識が低すぎます。
考えが甘すぎます。
(自分に当てはまってそうな人は脚注を見てから続きを読みましょう)


緊急地震速報が出てる時点で大きな揺れだから行動しよう

まず、緊急地震速報の発表基準からおさらいしましょう。
知らなかった方はこのタイミングで暗記してください。

発表基準 発表地域
最大震度5弱以上の揺れを予測 震度4以上が予想される地域に発表
最大で長周期地震動階級3以上を予測 長周期地震動階級3以上が予想される地域に発表

長周期地震動について詳しくはこちら

緊急地震速報が発表された場合は大きな揺れが予想されるということです。
的中率は約8割*4なので、かなり高い精度だと思います。

ちなみに、震度の中で最も高い「震度7」や1つ下の「震度6強」となると、這わないと動くことができず飛ばされることもあります。

つまり、もし震度7や6強の揺れだとしたら、揺れが来てからでは何も行動できないということです。

また、長周期地震動を考慮した場合、震源との距離やその地点の震度は関係なく大きな揺れが起こる可能性が否定できない*5ということも覚えておいてください。

緊急地震速報を見聞きした場合は大きな揺れが来ると思ってすぐに行動に移してください。


じゃあどんな行動を取ればいいの?
  • 落ちてこない
  • 倒れてこない
  • 移動してこない

これが地震発生時の行動の基本です。

つまり、物の落下・転倒・移動のリスクが少ない場所で頭を守るなど、身の安全を確保しろということです。

普段から「今この瞬間に地震が来たらどんな行動を取れば助かりやすいか」を考えるようにすれば、緊急地震速報を見聞きした段階ですぐに行動できるようになりますよ。

私もこれを普段から考えることによって、緊急地震速報を見聞きした段階ですぐに行動できるようになりました。

それでもイメージしにくい場合は、次のような方法があります。

ただし、災害時の映像や画像を見ることでストレスを感じる場合は無理をしないでください。

緊急地震速報の話はここまでです。
最後にもう1つだけ例を見てみましょう。


例3:津波警報大津波警報が発表!

引き続きイメージ画像です。頑張って作りました。
このように何らかの原因で大津波警報または津波警報が発令された場合、すぐに高台へ逃げることができますか?

ちなみに大地震に限らず、次のような場合でも津波の危険があります。

地震だけじゃない!津波のリスク
  • 強くなくても長い揺れを感じたとき
  • 外国で大地震が起きたとき
    • 2010年や1960年のチリ地震などでは、日本の沿岸にも津波が押し寄せ、死者も出ました
  • 海底火山の大規模噴火が起きたとき
    • 2022年1月のフンガトンガ噴火では、大気波の影響で日本で1.2mの潮位変動*6が観測されました

「大地震が発生したときは『あ、やばいな』と思えるけど、そうでないと実感が湧かない。よくわからない」

こういう考えでは駄目です。

「よく分からないからこそ逃げる」

この考えに改めてください。

フンガトンガ噴火による津波警報のとき避難率が4%という脅威の低さだった岩手県の知事も仰っていました。

津波は高さ1mで死亡率100%

津波は高さ1メートルで死亡率100%(ソース)です。

この3つのどれかに当てはまるときは、必ず出来るだけ高いところへ逃げてください

え?どこに逃げるか分からない?

それなら「○○(お住まいの市町村) 津波 ハザードマップ」でググりましょう。

そして、普段から避難場所(逃げるところ)まで移動してみて、できれば危険な箇所はどこかなどもチェックしておきましょう。


正常性バイアスによる楽観的思考で起きた悲劇

皆さんは、東日本大震災三陸沿岸が津波で被害を受け、多くの人が亡くなったことをご存知ですか?

その中で正常性バイアスによる楽観的思考が原因となって起きた「大川小学校の悲劇」について取り上げて記事を終わろうと思います。

大川小学校の悲劇とは?

大川小学校は宮城県石巻市にあった小学校で、東日本大震災のとき、次のような状況になっていました。

14:46 地震発生、全員が校庭へ避難

児童らは校庭へ避難し、保護者の迎えの車も5〜6台来ており一部の児童は保護者と帰宅しました。
しかし、校庭に残った多くの児童が悲劇に見舞われました。

14:49 大津波警報発令
  • 教諭らは対応を検討
  • 校舎は割れたガラスが散乱し、余震で倒壊する懸念も
  • 学校南側の裏山は急斜面で足場が悪いので、約200m西側にある新北上大橋のたもとを目指すことになった

まず津波が遡上する危険のある川の近くに移動するという時点で問題外です。
また、市の防災マニュアルでも津波対策は「高台へ上る」としか記されていないというのも問題でした。

15:10過ぎ 津波来襲
  • 児童らは教諭に先導されて校庭から歩き出すのを70歳の男性が目撃
  • 直後、津波来襲。男性は児童らと逆方向へ走り出す
  • 堤防を越えて北上川から溢れ出す巨大な波が、学校を含む地区全体を襲う

このとき、列の後方にいた教諭と数人の児童は向きを変えて男性と同様に裏山を駆け上がるなどしました。
助かったのはこういった人だけです

助かった子どもは大人に「眠れば死ぬんだからな」と言われ、一睡もしなかったという話もありました。

なぜすぐに裏山へ避難しなかった?

津波の危険がある→出来るだけ高いところへ」

言うまでもありませんね。
ではなぜ裏山(高いところ)へ逃げなかったのでしょうか?

「逃げなくてもきっと助かる」という考え

つまり、正常性バイアスによる楽観的思考が働いていたということになります。



まとめ:正常性バイアスとは?

ここまで読んでいただいたあなたなら、正常性バイアスが何か理解できましたね?

正常性バイアスとは、異常事態なのに物事を正常の範囲だと誤認してしまうことです。

これだけは覚えておいてください!

特に災害時などのような異常事態のとき、自分にも正常性バイアスがあることを自覚し、適切な判断を下すようにしてください!

この他にも「同調性バイアス(同調圧力)」というものもあります。

周りの人が逃げていなくても、異常事態のときはあなたが率先避難者になってください!

正常性バイアスの脅威から命を守るためには、実生活において普段から防災対策や心構えをすることも効果があります。


===


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は6月に「明治三陸地震から学ぶ津波地震の脅威」についてブログを投稿します。
このブログでも明治三陸地震については少し触れましたが、次回はもっと踏み込んだ解説をしようと思います。

これから水害の季節となります。
今回説明した正常性バイアスも考慮して、自分に必要な備えを出来ることから始めていきましょう!

*1:他人事だと思っていませんか? 震度6弱以上の揺れに見舞われる確率がゼロの地域は1箇所たりともありませんよ(ソース)。

*2:気象庁のサイトを見ましょう。行動の仕方が分かれば常に「今この瞬間で地震が来たら…」を考えていれば緊急地震速報を見聞きした段階で行動できますよね?

*3:緊急地震速報の的中率は80%です。

*4:ここでの的中率は、予測震度が実際の震度の±1以内のことです。

*5:そのための長周期地震動階級です。

*6:このとき岩手県奄美諸島トカラ列島津波警報が発表されましたが、岩手県で実際に逃げた人は4%と脅威の低さで、国民の防災意識の低さが問題になりました。

*7:ご家庭で避難に時間のかかる人がいらっしゃる場合は警戒レベル3、そうでなくても4で必ず危険な場所から逃げましょう。

【熊本地震から7年】内陸型地震の恐ろしさ

今日で熊本地震から7年となります。
まず、この地震によって犠牲となった方のご冥福をお祈り申し上げます。

この記事では、熊本地震と内陸型地震について解説していきます。
内陸型地震は全国どこでも起こり得ます。最後まで読んで、ぜひ行動に移してください。

※下の画像はアイキャッチ画像(サムネイルのようなもの)です。震度分布は気象庁サイトを参考にしていますが正確ではありません。


▼目次

熊本地震とは?

前震

2016年4月14日21時26分頃、熊本県熊本地方を震源とするMj6.5*1地震が発生しました(以後この地震を前震とします)。
熊本県益城町では最大震度7を観測しました*2

義務教育の範囲なのでご存知だとは思いますが震度の中で最も大きいのは7です。7を超える震度はありません(詳しくはこちら)。
震度7とは次のような揺れです。

  • 耐震性の低い木造建物は、傾くものや倒れるものが震度6強よりさらに多くなる
  • 耐震性の高い木造建物でも、まれに傾くことがある
  • 耐震性の低い鉄筋コンクリート造の建物では、倒れるものが多くなる

参考:気象庁 | 震度について

この前震の28時間後の4月16日1時25分、これよりもさらに大きな「本震」が襲います。

本震

熊本県熊本地方*3震源とするMj7.3*4最大震度7地震がまた発生しました*5
前震ではMj6.5でしたが本震ではMj7.3となり、阪神淡路大震災を引き起こした兵庫県南部地震と同規模となりました。

震度7を観測したのは西原村益城町で、計測震度はそれぞれ6.6、6.7となりました。

計測震度とは?

計測震度について分かりやすく説明すると、本来は“階級”として表される震度を“数値”として表したものです。
具体的には次のようになります。

震度階級 計測震度 震度階級 計測震度
震度0 0.5未満 震度5弱 4.5以上5.0未満
震度1 0.5以上1.5未満 震度5強 5.0以上5.5未満
震度2 1.5以上2.5未満 震度6弱 5.5以上6.0未満
震度3 2.5以上3.5未満 震度6強 6.0以上6.5未満
震度4 3.5以上4.5未満 震度7 6.5以上

このように数値化した震度を用いることで、同じ震度だとしても、その場所における揺れはどちらのほうが強いか比較することができます。
例えば、2011年の東北地方太平洋沖地震東日本大震災)と2018年の北海道胆振東部地震を比較すると次のようになります。

震度階級 計測震度 観測点
東北地方太平洋沖地震 7 6.6 宮城県栗原市
北海道胆振東部地震 7 6.5 北海道厚真町

どちらも震度7で非常に大きな揺れです。
しかし東北地方太平洋沖地震の計測震度が北海道胆振東部地震より1大きいので、揺れは東北地方太平洋沖地震における宮城県栗原市の方が強いということになります。

話を戻します。
実は、熊本地震(本震)で見られた熊本県益城町の計測震度6.7は国内観測史上最大なのです。

それでは、日本で起きた震度7地震のそれぞれの計測震度を比較してみましょう。

発生日 名称 Mj Mw 計測震度 観測点
1995.1.17 兵庫県南部地震 7.3 (6.9) 6.49〜6.6 神戸市中央区*6
2004.10.23 新潟県中越地震 (6.8) 6.6 6.5 川口町川口*7
2011.3.11 東北地方太平洋沖地震 (8.8) 9.0 6.6 栗原市築館
2016.4.14 熊本地震(前震) 6.5 (6.2) 6.6 益城町宮園
2016.4.16 熊本地震(本震) (7.3) 7.0 6.7 益城町宮園*8
2018.9.16 北海道胆振東部地震 6.7 6.6 6.5 厚真町鹿沼

このように熊本地震(本震)の計測震度6.7が最も高くなっています。

熊本地震の被害

熊本地震では次のような被害が出ました。

  • 人的被害
    • 死者 273名
    • 負傷者 2,809名
  • 建物被害 (計約21万棟)
    • 全壊家屋 約8,000棟
    • 半壊家屋 約34,000棟
    • 一部損壊家屋 約153,000棟 など
  • 被害額
  • その他
    • 各地で190件に及ぶ土砂災害
    • 道路寸断等の物的被害
    • ライフライン被害
      • 水道復旧まで約3ヶ月を要した地域(南阿蘇村)も
    • 行政機能の継続に支障を来す自治体の発生 (庁舎の被災等の影響)

参考

直接死

次のような原因で亡くなった方(直接死)は熊本県で合計50人とされています。

  • 家屋の倒壊(37人)
    • 前震(7人)
    • 本震(30人)
  • 土砂災害(10人)
  • 火災(1人)
  • 塀の下敷き(1人)

また、犠牲者は益城町など布田川・日奈久断層帯とその周辺の河川それぞれに沿って集中していたことが分かっています。

震災関連死

避難生活によってストレスや持病が悪化することによって亡くなることを「震災関連死」といいます。熊本地震のときもこれが相次ぎました(218人)。

その他にも、

  • 熊本城の復旧まで30年以上かかる
  • まちづくりや住まいの再建

といった課題があります。

内陸型地震とは?

ここからは「内陸型地震」について解説していきます。
義務教育の範囲なので知っている方も多いと思いますが、念のため解説します。

地震発生のメカニズム

そもそも地震はどのようにして起こるか理解していますか?
まず、地球は「プレート」と呼ばれる板で覆われています。
プレートには「大陸プレート」と「海洋プレート」の2種類があり、少しずつ動いています。

ここから2種類の地震のメカニズムに分けることができます。
海溝型地震と内陸型地震です*9

ここからはそれぞれどのようにして地震が起こるか解説します。

海溝型地震のメカニズム


画像引用源:地震のメカニズム | 東京都防災ホームページ

  1. 海洋プレートが大陸プレートの下へ沈み込む
  2. 大陸プレート先端が引きずり込まれ「ひずみ」を蓄積
  3. ひずみが限界となり耐えられなくなる
  4. 大陸プレート先端が跳ね上がり地震発生

このとき海溝型地震発生と同時に、海底から海面までの水が塊となって四方八方へ押し寄せることで、津波が発生することがあります。

過去に見られた海溝型地震は、2011年の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)や1923年の大正関東地震(関東大震災)などです。
また、今後起こりうる南海トラフや千島海溝沿いの巨大地震*10も海溝型地震です。

内陸型地震のメカニズム

海洋プレートの動きは海溝型地震に限らず、内陸型地震の発生の原因となります。

  1. 海洋プレートの動きで大陸プレートが圧迫される
  2. 内陸部の岩盤に歪みを生じさせ、「ひずみ」が蓄積
  3. 内陸部の地中にあるプレート内部の弱い部分で破壊され、内陸型地震が発生

過去に見られた内陸型地震として代表的なのは、先に説明した2016年の熊本地震や、1995年の兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)、2018年の北海道胆振東部地震などがあります。

また、今後30年以内に茨城南部を含む南関東直下でM7以上の内陸型地震が起こりうるとされており、これを「首都直下地震」などといいます。

しかし、内陸型地震は予測が難しいので、全国どこでも起こる可能性は否定できません。

内陸型地震の予測が難しいのはなぜ?

なぜ内陸型地震は予測が難しいのでしょうか?
理由は主に2つです。

  • 内陸型地震発生の原因となる「活断層」はまだ見つかっていないものが多いから
  • 地震発生周期がかなり長いから

1つずつ見ていきましょう。

未知の活断層が多い

内陸型地震の発生は「活断層」が原因となります。

実はこの活断層、現在2万ほど見つかっているのですが、まだ見つかっていない活断層がたくさんあるのです。

実際に次のような地震は、これまで確認されていなかった活断層で発生したのです

阪神淡路大震災を契機に、国は活断層について本格的に調査を乗り出しました。

それから主要活断層帯で起きた地震は、

この2つだけでした。

活断層マップは参考程度に留めてください。
自分の住む場所の近くに活断層がないからといって安心しないでください。
出来ることから対策を進めてください。


地震の発生周期が長い

まず、地震は一定の間隔で繰り返し発生します。
海溝型地震では数十年から数百年の周期となっています。
それに対し、内陸型地震は数千年から数万年の周期となっています。

海溝型地震は短期間で地震を繰り返すので、「南海トラフ!」「千島海溝!」とある程度は予測できるのです。

一方、内陸型地震は発生周期が長すぎて発生時期に大きな幅が出てくることがあるのです。
平均活動間隔が長いためです。
例えば平均1000年周期なら、次の地震は700年後かもしれないし、1200年後かもしれないのです。

発生確率3%でも発生可能性が高い!?

主要活断層の長期評価を地震本部のサイトにて見ることが出来るのですが、これを見てみると…


引用源:地震本部 | 主な評価結果
※解像度が悪くて見にくい方は引用源のリンクから画像をご覧ください。

凡例の欄がこのように書かれています。

  • Sランク(高い):30年以内の地震発生確率が3%以上
  • Aランク(やや高い):30年以内の地震発生確率が0.1〜3%未満
  • Zランク:30年以内の地震発生確率が0.1%未満(Zランクでも、活断層が存在すること自体、当該地域で大きな地震が発生する可能性を示す。)

これを見ると「3%なのにSランク(高い)なの?」と思うかもしれません。
それだけ予測が難しいのです。

あなたの街が震度6弱以上の揺れに見舞われる可能性は?

ソースは地震本部全国地震動予測地図2020年版です。

この図は、「その場所で地震が発生する確率」ではなく「その場所で震度6弱以上の揺れに見舞われる確率」を表しているということに注意してください。

上の図を見ると、確率ゼロ(白のメッシュ)の地域は1箇所たりともないことが分かります。

つまり、日本列島どこにおいても「地震の揺れの被害に遭わない場所は1箇所たりともない」ということになります。

最後に

あなたの住む地域で「ここで大地震が起こることは絶対ない」といった話を聞いたことがあるかもしれません。
が、あれはただの迷信です。

同じことですが、日本列島どこでも地震の揺れの被害に遭わない場所は1箇所たりともありません。

自分の地域でも地震は来るものだと割り切って、出来ることから対策を進めましょう。

例えば……

  • 家具の位置の見直し(お金に余裕があれば家具の固定と耐震化まで行おう)
  • 緊急地震速報を見聞きした段階で行動できるようにする*11
  • 非常用持ち出し袋と非常用備蓄品を揃える(水だけでなくトイレを忘れないように)
  • ハザードマップを見ながら、家の近くの避難場所や避難所の周辺まで実際に行ってみる(その時に危険そうな場所があればマークしておこう)
  • 大切な人との安否確認の方法を考える*12災害用伝言ダイヤルは相手の人も知っていないと使えないので注意

この他にも自分で考えたり調べたりして、出来ることから地震への備えを進めましょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。
次回は5月ごろ「正常性バイアスの脅威」についての記事を投稿します。

*1:Mj6.5は気象庁マグニチュードモーメントマグニチュード(Mw)は6.2である。

*2:この地震震度6強の観測点がなく、益城町震度7は局地的なものです。これは観測点と震源断層の位置関係や地震波の出方や地盤が関係しているようです。

*3:震源の位置は前震と本震どちらも「熊本県熊本地方」となっているが、同じ熊本県熊本地方でも場所は異なるので注意されたい。

*4:Mw7.0

*5:前震とは打って変わって震度6強の観測点は10ヶ所もありました。

*6:大阪ガス葺合供給所

*7:現:長岡市

*8:前述の通り西原村でも震度7を観測しており、西原村小森の計測震度は6.6となっています。

*9:海溝型地震は「プレート境界型地震」、内陸型地震は「直下型地震」という言い方もします。

*10:巨大地震とはM8程度以上の地震のこと。

*11:ただし内陸型地震だと初期微動継続時間の関係上厳しいかもしれません。きちんと地震発生時の行動を理解していれば、海溝型地震なら正しく行動できるかもしれません。

*12:災害時、原則電話は「輻輳」によって繋がりにくくなります。

【初投稿】自己紹介&はてなブログの活動方針

皆さんこんにちは。にじりゅう / Nijiryuといいます。

今回は初投稿なので、自己紹介とはてなブログでの活動方針についてです。ぜひ最後までご覧いただき、良ければ読者になっていただけると嬉しいです。


f:id:nijiryu4610:20230316184532j:image

 

自己紹介

前述の通り、SNSではにじりゅう / Nijiryuとして次のような活動をしています。

YouTube

YouTubeでは、音楽素人ですが東方原曲を耳コピし「素人による耳コピ」シリーズとしてピアノアレンジ動画を投稿しています。

出来るだけ原曲重視で、かつ人間に演奏可能な範囲のアレンジにすることを心掛けています。東方Projectや音楽が好きな方は、ぜひ見に来てください。

ちなみに楽譜の配布や前述したシリーズの詳細な説明はNijiryu’s Siteより行っています。

Twitter

Twitterでは、自由気ままに呟いています。にじりゅうとの距離感を縮めたい方はぜひフォローしてくださいw

ただフォロバは必ず出来るわけではなく、趣味が一致してそうな方などに限定することがほとんどなので予めご了承ください。

詳しい自己紹介はツイフィールからもご覧いただけます。

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アメブロについては後述します。

 

はてなブログの活動方針

はてなブログでは、防災・減災について「わかりやすさ」をコンセプトに発信することにします。

実は3月末までは同様にアメブロで防災について発信していますが、それ以降は事情がありはてなブログに完全移行することにしました。

なので、今後ははてなブログでご覧いただけると嬉しいです。

 

最後になりますが、私ははてなブログ初心者なので至らない部分があるかもしれません。大目に見ていただき良ければアドバイスなどお願いします。

記事は以上です。最後までご覧いただきありがとうございました。