ブログの閲覧ありがとうございます。
にじりゅう / Nijiryu です。
2024年10月12日、東日本で記録的な大雨や暴風をもたらした「令和元年台風19号(東日本台風)」から5年が経過しました。
みなさんはこの記録的な災害、きちんと覚えていますか?
そしてこの災害から得た教訓を、さらなる災害への備えに移していますか?
「自分は西日本だから関係ない」
「そもそもこの災害を知らない」
「備えは行政がやるものでしょ?」
などと考えていると、かなり危険です。
日本列島どこであっても、災害が起こる可能性があります。
さらに、行政だけでは災害へ備えきれません。
したがって、私たち一人一人が「自分の命を守る」ための「災害への備え」を「普段から」進めていかねばなりません。
だからこそ、まずはこのブログを読み「令和元年台風19号」について知ることから、少しずつ災害への備えを始めましょう。
「令和元年台風19号」とは?
令和元年台風19号は、令和元年東日本台風とも呼ばれます。
台風19号は、10月12日に大型の強い勢力[*1]で日本に上陸し、東日本の広い範囲に記録的な大雨や暴風をもたらした災害です。
避難率3%――防災意識の低さ
前述したように、課題はありつつも広域避難ができたケースはありました。
ところが、台風19号で避難の対象になっている人のうち実際に避難した人は、たったの3%です。
災害大国である日本に住む以上は、備えなければならないはずであるのに、実際に備えた(ここでは避難した)人は3%。
防災意識の低さが伺える結果です。
なぜ「避難してください」と言われても避難しないのか。
まずは、そもそも防災の情報(避難指示など)を知らないパターンもあると思います[*3]。
普段から防災についての知識を得ていない――防災意識が低いということですね。
次にいえるのは、正常性バイアスによる楽観的思考です。
「正常性バイアス」知っていますか?
正常性バイアスとは、災害時などの異常事態のとき、自分にとって不都合な情報を過小評価・無視してしまう心理のことです。
上の画像で示した、大邱地下鉄放火事件や東日本大震災(大川小学校の悲劇)が過去の事例としてよく挙げられます。
▼東日本大震災について
ほかに、2014年の御嶽山噴火でも、死亡者の多くが噴火の様子を写真撮影していたことが分かっています。
▼御嶽山噴火について
こうした事例では
「自分には関係ない」
「どうせ大したことではない」
などと不都合な情報を過小評価・無視していることがわかりますね。
このブログで解説している「令和元年台風19号」でも、正常性バイアスによる楽観的思考――「自分は災害に巻き込まれない」などという思考が働いた可能性があります。
▼正常性バイアスについて
水害への備えを考える
最後に、皆さんと一緒に水害の備えについて考えてみましょう。
詳しくは、過去のブログでも解説しています。
①ハザードマップを見よう
まずは、あなたの地域で浸水や土砂災害のリスクがあるかを調べてみましょう。
Googleなどで「○○市 水害 ハザードマップ」などと検索するか、重ねるハザードマップから見る方法が分かりやすいでしょう。
(スマホを使えない方でも、役所に行けば紙のものを手に入れることができます)
ハザードマップを見る際は、次のことに注意してください。
- 災害は想定を超えるかもしれない ➡ 想定区域の外でも油断しない!
- 避難場所はすべての災害に対応しているとは限らない ➡ 避難場所がどの災害に対応しているか確認しよう!
また、災害と取るべき行動についても、多くのハザードマップでは掲載されているはずです。
②「マイ・タイムライン」を作成しよう
大雨警戒レベルと取るべき行動などを確認し、このようなワークシートに書き込んで、定期的(たとえば1ヶ月毎)に見返すと良いでしょう。
▼ワークシート(PDF版)のダウンロードはこちらから!
水害への備えとして、家庭で「マイ・タイムライン」を作っておくことが有効です。
— にじりゅう / Nijiryu (@nijiryu4610) 2024年10月13日
平常時から「避難のスイッチ」を定めておくと、正常性バイアスによる楽観的思考を防ぐことにつながります。
▼PDF版https://t.co/2jX1XbQ1cW pic.twitter.com/CQJ288VvhT
③非常用持出品や備蓄品を準備する
もちろん費用はかかりますが、非常用持出品や備蓄品の準備は、水害以外の災害への備えにも繋がってきます。
非常用持出品や備蓄品は、各家庭によって必要なものが異なるので、インターネット上に載っていることがすべてではありません。
ちなみに、食料の備蓄については「ローリングストック」という手法を用いると良いでしょう。
「①食料を食べる→②買い足す→③備える」というサイクルの繰り返しです。
まとめ
いかがでしたか?
令和元年台風19号と、水害への備えについて理解できましたか?
このブログを見て終わりではなく、ぜひ行動に移してくださいね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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